長崎の4歳殺害12歳少年は、三国志を愛読していたそうな。

 7月17日付の産経新聞で、「高尚すぎる読書も心の問題を抱えている子どもの傾向」みたいなことが書かれていました。(記事の一部だけれど)
 そりゃあ吉川三国志じゃなく、中国文学全集とかに入ってそうな堅い訳の三国志を読んで足り、『小学生のための哲学』とかじゃなく、一般向けの難解な哲学や心理学を小学生が読んでいたら、ちょっとびっくりするけれどね。
 で。
 心の問題を抱えてる子(何らかの犯罪を犯してしまった子も含むんだったかな)の部屋にある本ベスト3が、「三国志」「赤毛のアン」「太宰治」だそうな。

 太宰はわかるようなきがするけれど(笑)、赤毛のアンて……(汗)。何か特別な意味があるんだろうか、アンの中に?(いや、ないだろう……)
 三国志は、マンガもあるしゲームもあるから、かえって今の子どもたちは読んでいる場合が多いんじゃなかろうか。
 結局、人口に膾炙している本だから、問題を抱えた子も持っている確率が高くなる、というただそれだけのような気がする。思うに、もう何年かしたらそのベスト3は全部ハリーポッターで塗り替えられるような気がするよ(笑)。

 ともあれ「読書傾向」というのは、人物を知るツールの一つとして利用しやすいものだと思う。もちろんそれが全てではないけれど。
 そんなこと言ってたら、僕や華ちゃんなんか警察が常に目を光らせてなきゃならんような本ばっかり読んでるよ(笑)。

 産経新聞の記事も、むつかしい本を読んでいたとしてもそれについて家族や友人と話し合ったりしているなら問題ない、というようなことが書かれていた。結局、他者とのコミュニケーションを成立できるかどうかが問題なんじゃなかろうか。


 この記事を読んで少し気になったのが、本以外のアイテムの上位はなんだったんだろうか、ということ。
 よく少年犯罪が起こると、ゲームやマンガが犯罪の引き金のように槍玉に挙げられるけど、それってほんとかな、といつも思うんだよね。
 毎日毎日、誰かが誰かを殺しているニュースが流れている。そういう社会の方がやばいと思うし、現場からの中継も、生々しい血の痕を映したりしている。臨場感を出したいんだろうけれども、そっちの方がよっぽど情操教育に良くないと思うよ……。

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