デルトラ・クエスト

　小学生の男の子達にえらい人気のある本なので、どれどれと読んでみました。現在4巻まで読了。

　……うーん……。

　各巻のラストの冒険がいつもちょっと弱いんだよなぁ。まぁ小学生向けならいいかもしれないけれど……。でも、どうしてもハリー・ポッターやらダレン・シャンらの人気ファンタジーと比べてしまうんだよなぁ。そうすると、すごくイマイチ感が……。でも、文章の量は全然違うから、ハリーやダレンもデルトラ並の量で書け、ということになったら、こんな感じになるのかもしれないな。

　1巻で散々ポイントになっていたにも関わらず、主人公のリーフが16歳だということを、4巻を読み終わるまですっかり忘れていました……。13、4歳ぐらいでも良かったのでは……。ジャスミンがしっかりしぎていて、それのと対比がありすぎるのかもしれないけど。

　主人公だから、彼の周りで事件が起こるのはしかたないけれど、それの必然性というか、説得力がもう少しほしいなぁと思います。「突然告げられた」運命と冒険というよりも、「唐突に始まった」感が強いです、まだ。

　大人が楽しむものじゃなく、子どもを楽しませるために書かれた本だから、と言われればそれまでですが、ただ面白い要素（魔物、運命、宝石、冒険などなど）を入れればいいってもんじゃないかと……。いえまだシリーズ全体の半分ぐらいですから、全体で見てみると、全然違った印象になるかもしれません。現に、1巻目で感じた「なんだこのハナシ？」と思ったのは、巻を追う毎に薄れてきてますので。

　主人公のリーフ自身に、もう少し魅力が欲しいとこです。ジャスミンが魅力的すぎるし、ジョーカーという新キャラの登場で、バルダの陰も微妙に薄くなり……（笑）。つーか、リーフは○○だと予想。

　でも、なんだかんだ言っていても、5巻以降も予約をいれました（笑）。近頃の大人向け小説は、人死にが多くて飽き飽きしてます。人の死なない話を読みたいです……。