図書館見学! 東京子ども図書館編。
2000年11月11日 出張は、お話のボランティアをしてくれているメンバーと一緒に行きました。というか、メンバーからのお誘いがあって、それに館長が「いいよ」って言ってくれたので。
ゆえ、役所からの出張手当はナシ(笑)。
見学したのは東京子ども図書館と、国際子ども図書館。
まずは東京子ども図書館から。
東京子ども図書館は、中野区の住宅街にある小さな図書館。公的なものじゃなくて、財団法人。
家々の間にひそ〜りと建っているので、見つけられずに通り過ぎる一行(笑)。近くを歩いていたおじさんに聞いて、ようやくたどり着く(笑)。
レンガ作りの外観。屋根には風見鶏。こういう「いかにも図書館」という雰囲気、大好き! やっぱり図書館は「別世界への入口」であって欲しいから。
まずは館内見学。地上2階、地下一階。狭い!(笑)
児童室は靴を脱いで座れる絨毯フロアがある。本棚で周りを囲われる感じで、ちょっと隠れ家みたい。子どもって「隠れ家」が好きだよね。
本棚は余裕があって、ブックエンド代わりに物語の主人公の人形が本を支えてたりしてる。「エルマーとりゅう」のりゅうが居て、欲しかったー!(笑)
本の内容は、さすが子どものベテランだけあって、「良い本」をきっちり押さえてる。ナギ的にはもう一つ「遊び」本が欲しいところだけどね(笑)。でも公的資金が出ない、限られた予算の中からじゃあ難しいところだろうな。
お話の部屋、というのがある。暖炉の置かれた小さな一角。そこに子どもたちを集め、職員がお話をするそうな。読み聞かせや、お話を覚えてする「語り」などだそう。
11日はおはなし会の日で、その様子を見せてくれるのかな、と思ったら、ダメだって(笑)。子どもたちだけのため、なんだろうなあ。
でも、ぼくらの為に語りを二つと読み聞かせを一つ、おはなし会の始まる前にしくれました。
「おはなしのろうそくに火がつけましょう。ろうそくが灯ったら、静かに聞いてて下さいね」
と、赤いろうそくに火がつく。
語りはさすが! 観客をずっと見ていられるから、決めのせりふなんかは効果的。ぼくも一つくらい覚えようかなあ。仕種や声の調子で、幾通りにも演出できそう。
読み聞かせは、話の進行とともに、ページめくりのスピードも変えるのが新鮮。ぼくらのほうでは、余りバタバタした展開のものはやらなかったから、こういう演出も面白いかも。
ろうそくを吹き消すのは、その月のお誕生日の子だって。
「お願いをしながら吹き消して下さい」
おはなし後、地下の資料室にて講義。いろんな児童図書に関する本がたくさんあって、居心地がいいけど……寒かった(泣)。
地下の絨毯は飛行機のタイヤの内張りのリサイクルなんだって。飛行機を支えるだけあって、すごく強い。本がぎっしりの本棚を載せても、少しも沈んでないもの。設計は、図書館を幾つも建てて、自分自身も図書館はこうあるべき、という理論を持っている設計士さんだそうで。業者間の板挟みになった(というはなしの)ウチとは大違い(笑)。
○おはなし会に向く話(絵本)
・絵がハッキリしているもの。
・物語の視点が一定であること。
・絵と話のバランスが良いこと。
・エピローグが少なく、パチンとすっきり終わる話であること。
○おはなしのテクニック
・見開きに2場面ある絵本の場合は、次の場面の絵をほんの少し斜にしてわずかに隠す、ぐらいにしたほうがいい。(紙を挟んで隠すこともできるが、子どもがそちらの「しかけ」に気を取られるから)
・見開きに、動作などが数場面続いてある場合は、ちょっと指を差す、というような「補助」をしてもいい。
……こんな感じかな?
とにかく「子どものために」ある図書館だったから、そのプロ意識の徹底がすごかった。どの職員も、子どもと本のために居る。羨ましい。
コンピュータ化されてないから、貸し出しや統計の処理が大変だろうけど、それは職員の手間の話。子どもたちは、ひと手間かけることが好きだから、カード書きなどを喜々としてやってる。
おはなしの主人公を探すゲームをしかけて、普段自分からは手に取らない本を読むようにしたり、そういうの、今度やってみようかな。
図書館、という一種の「異空間」を、大切にしている東京子ども図書館。ぼくが勤める公共図書館じゃあ「異空間」の演出はほどほどにしないとアカンのだけどね。
でも小説はもちろん、普通の調べものをするのも「未知の世界への遭遇」に違いない。そう言う意味での「異空間」を出していければ良いなあと思った。
ゆえ、役所からの出張手当はナシ(笑)。
見学したのは東京子ども図書館と、国際子ども図書館。
まずは東京子ども図書館から。
東京子ども図書館は、中野区の住宅街にある小さな図書館。公的なものじゃなくて、財団法人。
家々の間にひそ〜りと建っているので、見つけられずに通り過ぎる一行(笑)。近くを歩いていたおじさんに聞いて、ようやくたどり着く(笑)。
レンガ作りの外観。屋根には風見鶏。こういう「いかにも図書館」という雰囲気、大好き! やっぱり図書館は「別世界への入口」であって欲しいから。
まずは館内見学。地上2階、地下一階。狭い!(笑)
児童室は靴を脱いで座れる絨毯フロアがある。本棚で周りを囲われる感じで、ちょっと隠れ家みたい。子どもって「隠れ家」が好きだよね。
本棚は余裕があって、ブックエンド代わりに物語の主人公の人形が本を支えてたりしてる。「エルマーとりゅう」のりゅうが居て、欲しかったー!(笑)
本の内容は、さすが子どものベテランだけあって、「良い本」をきっちり押さえてる。ナギ的にはもう一つ「遊び」本が欲しいところだけどね(笑)。でも公的資金が出ない、限られた予算の中からじゃあ難しいところだろうな。
お話の部屋、というのがある。暖炉の置かれた小さな一角。そこに子どもたちを集め、職員がお話をするそうな。読み聞かせや、お話を覚えてする「語り」などだそう。
11日はおはなし会の日で、その様子を見せてくれるのかな、と思ったら、ダメだって(笑)。子どもたちだけのため、なんだろうなあ。
でも、ぼくらの為に語りを二つと読み聞かせを一つ、おはなし会の始まる前にしくれました。
「おはなしのろうそくに火がつけましょう。ろうそくが灯ったら、静かに聞いてて下さいね」
と、赤いろうそくに火がつく。
語りはさすが! 観客をずっと見ていられるから、決めのせりふなんかは効果的。ぼくも一つくらい覚えようかなあ。仕種や声の調子で、幾通りにも演出できそう。
読み聞かせは、話の進行とともに、ページめくりのスピードも変えるのが新鮮。ぼくらのほうでは、余りバタバタした展開のものはやらなかったから、こういう演出も面白いかも。
ろうそくを吹き消すのは、その月のお誕生日の子だって。
「お願いをしながら吹き消して下さい」
おはなし後、地下の資料室にて講義。いろんな児童図書に関する本がたくさんあって、居心地がいいけど……寒かった(泣)。
地下の絨毯は飛行機のタイヤの内張りのリサイクルなんだって。飛行機を支えるだけあって、すごく強い。本がぎっしりの本棚を載せても、少しも沈んでないもの。設計は、図書館を幾つも建てて、自分自身も図書館はこうあるべき、という理論を持っている設計士さんだそうで。業者間の板挟みになった(というはなしの)ウチとは大違い(笑)。
○おはなし会に向く話(絵本)
・絵がハッキリしているもの。
・物語の視点が一定であること。
・絵と話のバランスが良いこと。
・エピローグが少なく、パチンとすっきり終わる話であること。
○おはなしのテクニック
・見開きに2場面ある絵本の場合は、次の場面の絵をほんの少し斜にしてわずかに隠す、ぐらいにしたほうがいい。(紙を挟んで隠すこともできるが、子どもがそちらの「しかけ」に気を取られるから)
・見開きに、動作などが数場面続いてある場合は、ちょっと指を差す、というような「補助」をしてもいい。
……こんな感じかな?
とにかく「子どものために」ある図書館だったから、そのプロ意識の徹底がすごかった。どの職員も、子どもと本のために居る。羨ましい。
コンピュータ化されてないから、貸し出しや統計の処理が大変だろうけど、それは職員の手間の話。子どもたちは、ひと手間かけることが好きだから、カード書きなどを喜々としてやってる。
おはなしの主人公を探すゲームをしかけて、普段自分からは手に取らない本を読むようにしたり、そういうの、今度やってみようかな。
図書館、という一種の「異空間」を、大切にしている東京子ども図書館。ぼくが勤める公共図書館じゃあ「異空間」の演出はほどほどにしないとアカンのだけどね。
でも小説はもちろん、普通の調べものをするのも「未知の世界への遭遇」に違いない。そう言う意味での「異空間」を出していければ良いなあと思った。
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