職場体験。

中学生が図書館に「職場体験」に来た。
毎年、小・中学校の職場体験や大学の企業実習を受け入れているけど、
疑問に思うことが一つ。

何で、図書館を選んだんだろう？

生徒たちに尋ねる。図書委員？　本が好き？
生徒は答える。いえ、別に……。
大学生に尋ねる。司書資格をとろうとしてるの？
大学生は答える。いえ、別に……。

じゃあ何で、図書館？？

カウンターに座って、本の貸し出しと返却をして、
暇な時間は好きな本を読んでいる、というのが
図書館職員のイメージなんだろうけどさ。

図書館の仕事は、案外ハードです。

いや図書館に限らず、どんな仕事だって想像よりは
実際にやってみたら遙かにハードだけどね。
優雅に本を読んでいられるかといえば、全然違うし。
本なんか読んでたら、市民から投書来ちゃうよ（笑）。
カウンターの仕事だけが、図書館の仕事じゃない。
本を見つけやすいように本棚を整理したり、
新刊書を発注したり、そのお金の計算をして
伝票作って、役所に持っていったり（笑）。

まぁ自分も司書の勉強をしてきたとは言え、
発注や伝票処理なんかの、本当のバックヤードの仕事については
全然予想もしてなかったんだけどね。
（司書課程で、図書館運営（経営）も勉強したらいいのに……）

これって、小さな子どもが
「ケーキをたくさん食べられるからケーキ屋さんになる！」と言うのと
同じだよなぁと思ったり。

「読書家でも司書課程を選んでもないけど、
図書館の仕事に興味があって来ました」
と、ハキハキ言って貰えたら嬉しいな。